皮脂とは

皮脂は悪者ではありません。

鼻の黒ずみの原因は、毛穴の詰まりが一つの要因だと言われています。
毛穴の詰まりは、毛穴の中で古くなった角質と皮脂が混じりあって角栓ができることで生じます。

 

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では皮脂とはなんでしょう?

皮脂とは?

皮脂は黒ずみやニキビ、吹き出物の原因になることから「ベタつく」「汚れ」という悪いイメージを持っている人も多いですが、皮脂は決して悪者ではありません。

 

主な成分はトリグリセリドで皮脂線から分泌される半流動性の油脂状の物質で、毛穴を通って皮膚の表面に押し出され汗と交わることで薄い皮脂膜をつくり肌や髪を乾燥から防ぎ潤いを保ちます。

皮脂とは

皮脂の成分
  • トリグリセリド:25%
  • 脂肪酸:25%
  • ワックス:22%
  • スクワレン:10%
  • モノ:10%
  • ジグリセリド:10%
  • コレステリルエステル:2.3%
  • コレステロール:1.5%
  • その他:4%

 

皮膚の表面を覆う皮脂膜は水分が皮膚から蒸発するのを防ぎ、皮膚や髪に潤いを与えてくれるばかりか、外部の刺激から皮膚や髪の毛を守ってくれています。

 

皮脂が皮膚に表面に押し出され、主な成分のトリグリセリドが皮膚常在菌によって分解されるときに脂肪酸が発生し肌を弱酸性にします。
皮膚が弱酸性を維持することで雑菌が繁殖しにくい状態を保ちます。

皮脂の役割
  • 美肌効果・・・肌に柔軟性や潤いをもたらします。
  • 保護効果・・・過剰に角質層が剥がれるのを防ぎ、肌荒れを予防してくれます。
  • 保湿効果・・・皮脂膜を作り体内の水分の蒸発を防ぎます。
  • 殺菌効果・・・皮膚を弱酸性に保つことで雑菌の繁殖を抑えます。

皮脂の分泌量は1日に1〜2gといわれ、外気温が下がると分泌量は減少し、外気温が高くなると分泌量が増えます。

 

皮脂の分泌が適量の場合は問題ないのですが、皮脂の分泌が少なくなると皮脂膜効果が薄れ皮膚の水分が蒸発して乾燥肌や、シワ、肌荒れや、アトピー性皮膚炎などを引きおこしたりします。

 

逆に皮脂の分泌が過剰になると皮脂を好む皮膚常在菌が増え過ぎて脂漏性湿疹やニキビ、吹き出物などができたりします。

 

皮脂は血中から糖分をとって皮脂腺が糖分を脂肪に変換しているのですが、血中の糖分が増えると皮脂も多く分泌されます。

 

甘いものや、油っこい物を食べると皮脂の分泌量が増えます。
ですからニキビが多い人が「糖分をとりすぎないように」と言われるのはそのためです。

 

皮脂腺は子供の頃は発達していませんが、性ホルモンの刺激により思春期のころから発達してきます。
20〜30歳くらいまでは一定の量を分泌していますが、更年期に入ると減少します。

 

皮脂線は人間の体の全身に分布しているのですが、手の平と足の裏にはありません。
分布量は体の部位によって異なり、多い順でいうと

 

頭皮>顔の中心部分(Tゾーン)>胸>背中>腕・脚の順です。

 

髪の毛も皮脂が保護して潤いが逃げるのを防いでいるのですが、シャンプーで洗い落してしうまうと長い髪の毛の人ほど皮脂が再びカバーしてくれることができません。

 

なのでリンス、トリートメント、コンディショナーなどを使うことで皮脂の役割を補っているのです。

 

皮脂は時間がたつと酸化し臭いも発生させます。

皮脂は元々は無臭ですが、雑菌が交わることで臭いを発生します。

 

ニキビの元であるアクネ菌もそうです。
皮脂にはアクネ菌が好きなオレイン酸が含まれています。

 

また、皮膚には雑菌の他、常在菌も存在し皮脂が常在菌により酸化・分解されることで「脂肪酸」を発生し、強い臭いを発します。

 

皮脂は菌だけでなく空気や紫外線の影響により酸化もし臭いを発します。
皮脂が菌や空気に触れて酸化するまでの時間は平均で5〜6時間です。

 

つまり、朝にできた皮脂は半日たった昼ごろには酸化してしまうのです。
朝よりも夜になるとクスミが酷く感じるのはこのためです。

 

前述のように皮脂の酸化は当たり前のことなのですが、度を越した酸化は肌によくありません。

 

酸化を放置することで黒ずみや臭いが発生し、さらに活性酸素の発生を招き肌トラブルを引きおこしやすくなります。

皮脂の分泌は抑制できる?

残念ながら皮脂の分泌はホルモンの影響が関係しているため季節要因の増減を除いては抑制する事はできません。

 

冷水で肌を引き締める事で毛穴も引き締まり皮脂の分泌が少なくなると言われてますが、この効果は30分ともちません。

 

肌を冷やすことで筋肉がしまりますが一時的です。
根本的な解決にはなりません。

皮脂とメイクの関係

メイクのノリは皮脂と水分のバランスです。
メイクが汗によって崩れるといいますが、それは間違いです。
メイク崩れの原因は油成分です。
汗は約99%が水分なので汗がメイクを崩すことはありません。

 

メイク崩れの原因はメイクに含まれる油分と皮脂が混ざりあうことで起きるのです。
皮脂が多い肌は化粧が崩れやすく、逆に乾燥肌は粉浮きしやすくなります。

皮脂との上手なつき合い方

洗顔

皮脂を取り除く重要なケア方法は洗顔です。
朝は水洗顔だけという人もいますが、夜寝ている間にも皮脂は分泌され酸化しています。

 

水洗顔だけでは脂を落とすことはできないので洗顔料を使っての洗顔を行うようにしてください。

 

洗顔もやりすぎると皮膚の防衛本能が働き皮脂膜を作ろうと分泌量が増え、皮脂線も鍛えられ分泌に拍車がかかったりします。

 

洗顔は朝1回、夜1回がベストです。
多くても+1回です。

 

洗顔時の皮膚の摩擦には注意して洗顔料の泡を使ってころがすように優しく洗います。

化粧水

皮脂分泌抑制と皮脂酸化予防の作用があるビタミンC誘導体が入った化粧水を使います。
ビタミンC誘導体の表記名

  • パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
  • 3-O-エチルアスコルビン酸
  • リン酸アスコルビルMg
  • アスコルビルリン酸Na

水に溶けやすい水溶性成分なので化粧水やローションに多く配合されています。

美容液

皮脂が潤いを保ってくれているので保湿は必要ないと思ってみえる方もいますが、保湿ケアをしないために皮脂が多いけど乾燥するという乾燥脂性肌(混合肌)の人が増えています。

 

皮脂はテカリの原因にもなりますが、肌の保湿が十分でないと余計にテカリが目立つことになります。

 

油分の多い乳液やクリームは避けて、オイルフリーやオイルカットのものを選ぶようにしてください。
保湿力に優れたセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどの成分が入ったものがおすすめです。

 

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