シミ取りは皮膚科で保険適用されない?
シミは突然、現れることが多いです。
しかし、シミを予防する化粧品は、たくさん販売されていますが、できてしまったシミを消す化粧品は、全くと言っていいほどありません。
唯一、ハイドロキノン配合化粧品ぐらいです。
それも一般では販売していなく通販商品がほとんどです。
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しかし、できてしまったシミが消せれるのか?消せれないのか?を気にしながら悠長に化粧品で治そうとするのは性に合わない人は、プロに任せるのが一番です。
シミ取りのプロというと皮膚科になるのですが、シミ取りが皮膚科で保険適用されるのかも気になるところです。
保険が効かないと自費診療になるのですが、そちらの金額も気になります。
まず、シミ取りが皮膚科で保険適用されるかどうかですが、残念ですがシミは病気ではないので保険適用外になります。
ただし、老人性色素斑で色の濃いものや盛り上がりのあるものは、液体窒素療法なら保険適用されます。
シミ取りの定番でもあるレーザー治療は、加齢性色素沈着(いわゆるシミ)には保険が適用されません。
レーザー治療で保険が適用されるのは、単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症、太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑、外傷性色素沈着(外傷性刺青)などです。
シミは、年月が経過するほど大きくなるケースが多いので、できればシミがまだ小さく肌の回復力が高いうちに取っておいた方が良いでしょう。
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シミの種類
シミにはさまざまな種類があります。
最も多いのが紫外線が大きな原因でできる”老人性色素斑”で、”日光黒子”とも呼ばれてます。
また、眼の下を中心とする細かなシミで、比較的若い頃から多数出現するのが”雀卵斑”いわゆる そばかすで遺伝的要因が知られています。
また、”肝斑”は、女性の眼の下に、左右対称にできる比較的大きな色素斑で、原因は紫外線や女性ホルモンの影響が指摘されています。
老人性色素斑は、ハイドロキノンやコウジ酸などの美白外溶剤や、皮膚科でのレーザーなどで薄くする人も多いようです。
そばかす(雀卵斑)もこれらの方法で治療可能です。
一方、肝斑は、最近まで有効性の高いレーザーがなかったことや、化粧でカバーできなくもないことから、積極的に治療をしない人が多かったです。
でも、現在では皮膚科で肝斑も治療可能なので、行かずにあきらめるのは”残念”です。
肝斑にも、ハイドロキノンやコウジ酸などの美白外溶剤は効果的ですし、トラネキサム酸やビタミンCの内服も有効です。
これらの肝斑治療は即効性はありませんが、長期に続けることで改善していくケースは少なくありません。
肝斑もレーザーによる治療が可能に
これまでは肝斑にレーザー治療を行うと逆に悪化するため禁忌でしたが、最近、肝斑にも有効な弱い出力で照射するレーザー治療器が登場。
湘南美容皮膚科クリニックなど一部の美容皮膚科などでこの治療を行っているところがあります。
美容皮膚科のシミ取り費用
美容皮膚科でのシミ取りは自由診療なので、料金はクリニックによってだいぶ開きがあります。
しかし、最も料金が安いと言われている湘南美容皮膚科クリニックは、シミの大きさで料金が決められているので、とても分かりやすいです。
*税込価格です
シミは種類によって治療法が異なります!
シミの名称 | 主な原因 | 主な治療法 |
---|---|---|
ADM
(後天性真皮メラノサイトーシス) |
深い部分へのメラニン色素の沈着 | 主な治療法
シミ取りレーザー |
そばかす
(雀卵斑) |
紫外線以外にも遺伝的要因も | フォトRF
シミ取りレーザー |
肝斑
(左右対称に出ることの多い淡いシミ) |
女性特有の疾患でストレスやホルモンバランスの乱れなど | 主な治療法
レーザートーニング |
シミ
(老人性色素斑) |
紫外線によるメラニン色素沈着 | 主な治療法
シミ取りレーザー |
くすみ・美白・シミ予防 | 皮膚の新陳代謝停滞・血行不順 | ウルトラ美白レーザー
レーザートーニング |
シミ取りレーザー、レーザートーニングの特徴
- 施術時間が短い
施術は数分程度で終わります。
忙しい方でも時間が取りやすいです。 - ダウンタイムが最小
最小限の熱ダメージなので、痛みが少なく安全度が高く、施術翌日から仕事や家事をすることができます。
- 価格がリーズナブル
気になる部分だけを施術できるので、部位別に定められた価格で気軽に試すことができます。
検索窓に「シミ」と入れて下さい。↓↓詳しい治療法、料金が表示されます。
シミ、肝斑、そばかすの違い
シミ(老人性色素斑)は紫外線や加齢が原因
老人性色素斑、日光黒子と呼ぶシミ。
紫外線などによってメラノサイトが活性化し、メラニン色素が過剰に作り出されることが原因。
淡褐色〜濃褐色で、頬など紫外線を浴びやすい部分にできるのが特徴。
加齢によりターンオーバーが遅くなりメラニン色素が排出されにくくなることでも、このシミが濃くなります。
肝斑は女性ホルモンのバランスが影響
淡い茶色で、目の下や頬、額、あご、鼻下などに左右対称に広がるのが肝斑。
妊娠・出産期や更年期などに現れやすいことから、女性ホルモンによるメラノサイトの活性化が原因と考えられているほか、紫外線や物理的刺激も原因と言われています。
そばかすは遺伝的な要因が大きい
雀卵斑とも言われるのがそばかす。
頬や鼻花の周りなどに全体に散らばったように、数ミリ以下の小さな茶褐色の斑点ができます。
遺伝性が強く、幼少期から思春期に現れることが多く、紫外線や妊娠などによって濃くなる場合があります。
メラニン生成の過程を阻害するのが美白剤
シミの原因になるメラニンは、表皮の基底層のメラニンサイトから産生されますが、そのメラニンの原料となるのが、アミノ酸の一つであるチロシンです。
チロシンは、チロシナーゼという酸化酵素により化学変化を起こし、チロシン→ドーパ→ドーパキノン→ドーパクロム→メラニンというプロレスでメラニンに変化します。
美白剤は、このプロセスのいずれかの過程の反応を抑制することで効果を発揮します。
定評がある美白成分
成分名 | 向いているシミ・特徴 |
---|---|
ハイドロキノン | チロシナーゼの働きを抑制し、チロシン→ドーパ→ドーパキノンの過程を阻害。
最も強い美白作用がある。 |
コウジ酸 | チロシナーゼの活性や合成を抑制し、チロシン→ドーパ→ドーパキノンの過程を阻害。
お酒などの発酵過程でできる成分。 |
ビタミンC誘導体 | ドーパキノンをドーパに戻す。
ビタミンCは皮膚からの吸収が悪いが、吸収しやすい形にしたものがビタミンC誘導体。 |
プラセンタエキス | チロシナーゼの働きを抑制し、ドーパクロムの生成を阻害。
新陳代謝を促進する作用によっても美白を促す。 |
アルプチン | コケモモなどの葉に含まれる成分。
チロシナーゼの働きを抑制し、メラニンの生成を阻害する。 |
m−トラネキサム酸 | メラノサイトの活性化を抑制し、シミ部位の炎症を鎮め、シミを改善。
肝斑の改善にも用いられる。 |