日焼け止め効果、塗り方、成分を詳しく説明します!
紫外線対策には、日焼け止めを効果的に使うことが大事です。あなたは間違った理解をしていないですよね?疑問にお答えします。自己流で選んで使っている方が多いのですが、ぜひ参考にして下さい。環境省が発行している「紫外線 環境保健マニュアル」を参考。

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日焼けについての疑問や注意点などにお答えします。

このページの目次
  1. 日焼け止めQ&A
  2. 「日焼け止め」肝心なのはつける量
  3. 日焼け止めの選び方
  4. 日焼け止めで紫外線対策をしましょう!
  5. 日焼け止め 効果
  6. 日焼け止め 塗り方
  7. 日焼け止め 成分
  8. 日焼け止め 選び方
  9. 日焼け止め タイプ
  10. オーガニック日焼け止め VS シリコン日焼け止め
  11. 日焼けの種類
  12. 紫外線の量
  13. 紫外線の防ぎ方
  14. 紫外線のうそ・ほんと

日焼け止めQ&A

日焼け止めQ&A

「日焼け止め」をあまり塗りたくないのですが、ほかにUVケアはできますか ?

「日焼け止め」の効果はパウダーファンデーションにもあります。

 

パウダーファンデーションには「酸化チタン」や「酸化亜鉛」などの「紫外線散乱剤」がもともと含まれているため、紫外線から肌を守ることができるのです。

 

特にSPF値やUVケアをうたっていないアイテムでもパウダーファンデーションであれば同じこと。

 

UVケアを意識するなら、パウダーファンデーションの中ではプレストタイプのパウダリーファンデーションがUV効果が高いと言われています。

日焼け止めのリスクを教えてください

「紫外線吸収剤」は肌の上で化学反応を起こすため、肌に刺激が出ることもあると言われています。

 

人によってはかぶれることもありますが、改良されたタイプも出ているので、パッチテストで試すことも一つの方法です。

 

また、油分があるため、比較的、肌が乾燥しづらいと言われています。

 

「紫外線散乱剤」は、白浮きや、肌が乾燥しやすくなることがあります。

 

また、「紫外線散乱剤」の一つである「酸化チタン」は紫外線を吸収すると活性酸素を発生させるため、シリコーンオイルなどでコーティングされているものもあるとか。

 

どちらにせよ、日焼け止めのリスクよりは「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」のリスクの方が低いと言われています。

日差しが強い海外リゾートでパウダーリファンデーションだけの紫外線対策ともいいでしょうか?

念を入れたいのであれば「紫外線散乱剤」が配合された乳液タイプの日焼け止めとパウダリーを重ね塗りすることをおすすめします。

 

乾燥肌や敏感肌の場合、「紫外線散乱剤」で肌の乾燥が悪化することもあると言いますから、心配であれば下地に保湿クリームを塗ってから日焼け止めを重ねるといいでしょう。

 

ファンデーションや日焼け止めは、汗や水で落ちることがあるため、2〜3時間おきぐらいに塗りなおすと安心です。

日焼け止めを重ねると効果はその分増しますか?

たとえば、SPF20の化粧下地に、SPF30のリキッドファンデーションを重ねると、足し算のようにSPF値が50になるということはありません。

 

ただ、重ねづけすることで紫外線の防止効果は多少強くなります。

 

しかし、日焼け止めの機能が付いた化粧品や日焼け止めを重ねると、その分、肌への負担が増えます。

日焼け止めはクレンジングで落としたのがいいの?

基本的にはクレンジングで落としますが、最近は石けんで流せるタイプなどもあります。

 

また、つけたままでOKというアイテムもありますが、日焼け止めは必要な時間帯だけ使う方が肌にやさしいと言えるでしょう。

 

あまり長時間つけたままにしないで、できるだけ早めに落とすことを心がけましょう。

目も日焼けするのでしょうか?

目に紫外線をたくさん浴びれば、肌と同じようにダメージを受けます。

 

充血や強い痛み、角膜炎などの原因になることがあり、これらを電気性眼炎、よくに雪目と呼びます。

 

この雪目が悪化すると白内障などにつながることがあるそうですが、それだけではなく、目に強い紫外線が入ると体内でメラニン色素の生成が活性化されてシミなどの原因になるとも言います。

 

紫外線対策としてのサングラスやコンタクトレンズは、紫外線カットグラスを選ぶことはもちろん、色が薄いものを選ぶといいです。

 

これは人の瞳は色が濃いほど瞳孔が開くため、濃い色のサングラスでは、目が紫外線を余計に浴びてしまうことがあるからです。

 

サングラスを側面からも紫外線が入るため、レンズが大きく、目を覆うような形のものがおすすめです。

 

また、つばが広い帽子をかぶることで側面からの紫外線を防ぐことができます。

敏感肌ですが日焼け止めを使っても大丈夫?

敏感肌は紫外線のダメージを受けやすいためUV対策をした方がいいでしょう。

 

日焼け止めは「紫外線散乱剤」配合のアイテムがおすすめです。

 

これには、酸化チタン、酸化亜鉛などが配合されていますが、肌に合うかどうかテストしてから使うのがより安全です。

 

紫外線散乱剤は油分が少ないため肌への負担が少なく、UVケアができます。

 

ただし、敏感肌など乾燥した肌をさらに乾燥させる可能性もあるので、フェイスクリームをつけてから使いましょう。

 

また、できるだけ早く洗い流すことも大切。

 

夏用のUVカットウェアや帽子などで”日焼け止めを塗らないUVカット”も大いに活用してください。

日焼け止めの乗り方にコツはありますか?

乳液やクリームタイプの日焼け止めは使用料を厳守すると期待する効果が得られるといます。

 

しかし、顔に塗るとかなり厚塗りになる量です。

 

その点、プレストファンデーションならいつも通りのメークの量で十分です。

 

どちらにしても塗りムラが残らないようにすることが大切です。

 

塗りムラでシミができることもあると言いますよ。

 

日差しの強い場所では日焼け止めにプレストファンデーションを重ねることや、2〜3時間ごとに塗りなおすことも大切。

 

つばの広い帽子や日傘、UVカットのサングラス、UVカットウェアなどで日差しから守ることも有効です。

プレストファンデーションのつけ方にコツはありますか?

プレストファンデーションを直接肌につけると、細かな粉体が皮脂を吸収して肌が乾燥することがあります。

 

乾燥が気になる場合は、油分が多めのフェイスクリームなどをつけてから使うといいでしょう。

 

プレストファンデーションは肌の上で伸ばすのではなく、パフで軽くポンポンと置くようにつけることがおすすめ。

 

こうすると肌でファンデーションの粉がザクザクとさまざまな角度でのって、より日差しの散乱効果が高くなります。

 

こうしたつけ方でも程よい皮脂やフェイスクリームの油分があればきれいに仕上がります。

 

汗などで流れたら塗り直しも忘れずに。

日焼けすると赤くなるのは肌が弱いから?

日焼けで肌が赤くなる人は色白で紫外線のダメージを受けやすいと言われています。

 

日光に対する肌の反応には個人差があり、赤くなってもすぐにもとに戻る人、赤くなってから黒くなる人、赤くならずに黒くなる人などに分けられます。

 

肌が赤くなるのは日差しを浴びて炎症が起こるためで、色白で角層が薄いタイプの肌に多く起こるそうです。

 

ヒリヒリと痛くなり、水泡ができることもあるものはサンバーンと呼ばれます。

 

このタイプの肌は紫外線に弱いため注意が必要だと言われています。

 

肌のバリア機能が弱い人や、皮膚が弱い人、ストレスを溜め込んで免疫力が落ちてる人も気をつけましょう。

肌のバリア機能とシミは関係があるの?

肌のバリア機能とはその名のとおり皮脂がバリアのようにおおうものですが、守っているのは潤いだけではありません。

 

潤いを保ちながら、肌への異物や刺激が入るのを防いでいます。

 

ところが「合成界面活性剤」などで肌バリアが弱り、化粧品の成分などが肌の内部に侵入すると、その刺激によってメラニンがシミの生成を強化すると言われています。

 

シミを含めて肌トラブルのない、健康な肌を保つために必要なのは、健全なバリア機能だということです。

シミができてしまったら、どんなことに気をつけたらいいですか?

まず、UVカット対策をして、さらなる紫外線のダメージを受けないように気をつけることです。

 

そして、肌のタンオーバーが健全に働くように睡眠や食事などの生活環境を整え、強いストレスはできるだけ回避します。

 

また、必要を感じれば、ターンオーバーを助ける化粧品や美白化粧品を試すのもいいでしょう。

日焼け止めを塗るようになったらシミができたのですか偶然でしょうか?

シミは日差しを浴びてすぐにできるものと、肌の深部から角化とともに浮上してくるものがありますから、その原因をはっきりさせることは難しいでしょう。

 

大切なのは肌を健康に保ち、バリア機能を健全に保つこと。

 

肌バリアは異物や刺激が肌の奥へ侵入するのを防ぎますし、もしシミができても健康的な新陳代謝では比較的回復も早く、シミができる可能性も低くなると言います。

太陽の日差しが不足すると骨が弱るって本当?

人にとって大切な栄養素の一つにビタミンDがあります。

 

これは太陽の光からも得られるものですが、紫外線対策や美白を意識するあまり、ビタミンD不足になっている人が増えているという報告があります。

 

現代は美肌意識が高く、紫外線対策や美白が過剰になる傾向もあり、紫外線を否定的に考えすぎる人も少なからずいます。

 

ビタミンDは午前10時から午後3時までに、週2日以上、5分から30分の間、UV化粧品などを使わない状態で、顔や手足、背中に太陽の日差しを浴びると、十分に体内で作られると言います。

 

また、手のひらだけ日光浴すれば良いという意見もあります。

 

手のひらだけの場合、夏は15分、冬は30分の日光浴が必要ですが、一方で腕や足なども日光浴した方が効率も良く、身体にもいいという説もあります。

 

ビタミンDには身体が骨量を保つ働きに深い関わりを持ち、免疫力にも関連すると言われています。

 

多くの魚類にも含まれますが、太陽の光からも得ることも必要だと言います。

「日焼け止め」肝心なのはつける量

「日焼け止め」は別名 「UVプロテクター」とも呼ばれる紫外線防御剤です。

 

種類が豊富で乳液やクリームはじめ、ジェルやスプレー、パウダーなどのタイプがあります。

 

また、UVカット成分は、紫外線を吸収してUVカットをする「外線吸収剤」いうケミカルタイプと、日差しを乱反射させてUVカットをする「紫外線散乱剤」というノンケミカルタイプの2タイプで、どちらか1種類、または両方配合されたアイテムがあります。

 

ところで「日焼け止め」はなぜ必要だと言われているのでしょうか ?

 

太陽の日差しは健康に欠かせないものですが、紫外線のリスクが問題視されるようになりました。

 

強い日差しに長時間さらされると肌は赤く炎症してサンバーンという急性症状を引き起こします。

 

さらに紫外線のUV―A波が肌の深いところまで届けばシミだけでなく、ハリや弾力が減少する原因にもなるといわれています。

UV-A
地上に届く全紫外線の約90パーセントを占める。
真皮層まで侵入し、ハリや弾力のもとであるコラーゲンやエラスチンに影響してシミやシワの原因になると言われています。
UV-Aの統御効果はPAと+で表記されます。

そこで気になるのは「焼け止め」の効果。

 

使い方や使用量をきちんと守ればそれなりの効果が得られますが、塗り直しや、つける量が不足すると効果が得られないことも。

 

汗や水で流れた場合は仕切り直しが必要ですが、多くの「日焼け止め」には汗や水を弾いて、紫外線をカットするために油性成分のシリコーンが配合されていますからキープ力は上がっています。

 

ちなみに、「紫外線吸収剤」は、肌の上で化学反応を起こすため、その刺激で肌荒れを起こすことがあると言われていますが、最近では刺激が少ないタイプも出てきています。

 

「紫外線散乱剤」は肌がかぶれることは少ないのですが、酸化チタンなど金属系の粉が含まれているため肌が乾燥しやすいです。

日焼け止めの選び方

「日焼け止め」には乳液タイプやクリームタイプのほか、スプレーやジェル、ローションのタイプがあります。

 

これらはベタつき感がなく、白浮きもしないため手軽ですが、主成分は「紫外線吸収剤」のものが大半を占めます。

 

「紫外線吸収剤」は、改良が進んでいると言われていますが、中には肌刺激があるアイテムもあります。

 

「紫外線吸収剤」が入っていないアイテムを探す場合は、「ノンケミカル」、または「紫外線吸収剤フリー」と表記されているかどうかを確認しましょう。

日焼け止めで紫外線対策をしましょう!

日焼け止め 効果

 

肌が黒くなるのも老化するのも最大の原因は紫外線です。

 

シミや日焼けの最大の原因が紫外線ということは常識ですが、老化の原因も紫外線なのです。

 

これを「光老化」というのですが、老化の原因の約8割は光老化とも言われています。

 

ですので実は「アンチエイジング」「美白」を応援してくれる最強のコスメは日焼け止めなんです。

 

極端ですが高級美容液よりもコンビニで売られている日焼け止めの方が美容効果は高いのです。

 

紫外線は季節や天候に関係なく降り注いでいるので日中は毎日塗ることがおすすめです。

 

 

ここからは、環境省が発行している「紫外線 環境保健マニュアル」を参照しながら、
紫外線対策にはどんなことをすれば良いかを詳しく解説していきます。

 

日焼け止め 効果

参照:「環境省 紫外線 環境保健マニュアル」

 

紫外線対策に必要な日焼け止めは、自己流で選んで使っている方が多いのですが、

 

紫外線は単に日焼けや、シミ、シワを招くだけでなく皮膚トラブルを引き起こしたり、皮膚がんにもつながります。

 

ぜひ、正しい知識を持って日焼け止めを使うことで紫外線を上手に防ぐことを心がけましょう。

 

日焼け止め 効果

 

日焼け止めの効果表示(SPF、PA)とは

SPF

  • UVB(B紫外線)を防ぐ指標

UV-Bのほとんどは大気圏で吸収されますが、一部が地表に到達し、日焼けを起こしたり皮膚がんの原因になったりします。

 

表示最大値は50で、それ以上の効果があるときには50+と表示されます。

 

数値が高いほど、紫外線による肌が赤くなる炎症を防ぎます。

 

UVBを浴びると赤みを伴う炎症(サンバーン)が起こりますが、SPF10なら、サンバーンの発生を10倍遅らせることができるということです。

 

例えば、普段20分でサンバーンを起こす人なら、10倍の200分まで延長されることになります。

 

しかし、この指標はかなりの厚塗り前提なので実際には数値の5分の1程度の効果と考えた方がいいでしょう

PA

  • UVA(A紫外線)を防ぐ指標

シワの原因であるUVAを防ぎます。

 

UV-Bよりも有害ではありませんが、長時間浴びた場合に健康影響が心配されます。

 

指標は+で表し、+の数は4段階です。

 

+の数が多いほど、紫外線による肌の黒ずみや、肌の弾力を失うことを防ぎます。

 

日焼け止め 塗り方

顔に使用する場合

日焼け止め 効果

クリーム状タイプの日焼け止めは、パール粒1個分、液状タイプの日焼け止めは1円硬貨1個分を手のひらに取って、顔の額、鼻の上、両頬、アゴに分けて置きます。

 

数ヶ所に分けて置くことは塗り忘れや塗りムラを避けるためです。

 

指の腹で優しくていねいになじませた後、もう一度同じ量を重ねづけします。

 

*ファンデーションを使う場合は重ねづけは不要です。

 

腕や脚などの広範囲に使用する場合

日焼け止め 効果

容器から直接、直線を引くように出してから、手のひらで円を描くようにムラなく優しくなじませます。

 

2〜3時間ごとに塗り直す

日焼け止めは塗ったあとに汗をかいたり、手や衣類に触れることで落ちてしまいます。

 

落ちたと思った時に直ぐに重ね塗りするか、そうでなければ2〜3時間おきに汗などをタオル等で軽く押さえてから日焼け止めを塗り直し(重ね塗り)をします。

 

メーキャップがくずれてきたら、軽くティッシュなどで
押さえてから重ね塗りをして、その上からファンデーションを重ねづけします。

 

日焼け止め落とし方

通常の日焼け止めは石鹸や普段使用している洗浄料で落とすことができます。

 

しかし、耐水性が高い日焼け止めを使用した場合は商品の説明書に明記されている専用クレンジングが必要になってきます。

 

専用クレンジングが手元にない場合は、メイク落としのオイルクレンジングを使って溶かしだすようにやさしく洗います。

 

日焼けしやすい場所

  • 額、ほお骨、鼻
  • からだ
    肩、胸
塗り忘れやすい場所

  • 髪の生え際、耳、小鼻のわき、まぶた
  • からだ
    うなじ、手や足の甲、からだの側面、ひざ裏

 

日焼け止め 成分

種類

紫外線吸収剤

紫外線散乱剤

代表的な化合物
(表示名称)

メトキシケイヒ酸オクチル
(あるいはメトキシケイヒ酸エチルへキシル)
ジメチルPABAオクチル
t-プチルメトキシジベンゾイルメタン

酸化亜鉛
酸化チタン

 

日焼け止め 選び方

顔など衣類などで覆うことのできないところには、大人だけでなく、子供も日焼け止めを上手に使うことで紫外線による影響を抑えることができます。

 

日焼け止めを選ぶときは、肌の対応や使いごこちで選ぶと良いでしょう。

 

敏感肌だけれど、紫外線をしっかり防ぎ使用感も重要視したい方

紫外線散乱剤と吸収剤を組み合わせて配合している日焼け止め

SPF50+、PA+++

紫外線を防ぎたいのだけれど肌が弱くかぶれやすい方

紫外線散乱剤のみ配合された日焼け止め

SPF45、PA++++

お子さんや、通勤通学、洗濯物干しなど日常生活で紫外線を防ぎたい方

紫外線散乱剤のみ配合で、塗りやすい乳液状の日焼け止め

SPF20、PA++

日焼け止め タイプ

日焼け止めには、最近では液状(2層タイプを含む)・クリーム・乳液・スプレー・シート状など色々なタイプが販売されています。

NGポイント

  • ジェルタイプ
    アルコール系の溶剤が多く、刺激を感じることがあります。
  •  

  • スプレータイプ
    紫外線吸収剤は環境への影響を指摘されています。
    呼吸器から体内に吸い込んでしまう可能性があります。
  •  

  • 油脂入り
    日焼け止め効果は高いですが、オイルが酸化して皮膚に色素沈着することがります。

 

日焼け止めは、普通の乳液やクリームの成分に加えて日焼け防止効果を発揮させる紫外線防止剤が配合されています。

 

紫外線防止剤には2種類あります。

 

紫外線散乱剤(無機系素材)と紫外線吸収剤(有機系素材)です。

 

それぞれの特徴を紹介します。

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤は紫外線のエネルギーを熱に変えて外に放出します。

 

紫外線防御力や使用感がよく肌が白くならないという特徴がある反面、肌が乾燥しやすくまれに刺激によりアレルギー反応を起こす人もいます。

 

刺激は成分が紫外線を浴びて化学反応を起こすことで生じます。

 

紫外線吸収剤の刺激が心配な方は・・・

紫外線吸収剤を塗る前に、紫外線散乱剤か下地を塗っておき、その上から吸収剤の日焼け止めを塗ることで肌の乾燥や刺激をある程度防ぐことができます。

 

重ね塗りすることでUV防止効果もアップします。

 

ただし、SPF20+SPF50=SPF70にはなりません。

 

紫外線散乱剤

主な成分は「酸化亜鉛」「酸化チタン」ですが、紫外線散乱剤は物理的に紫外線を跳ね返すだけなので肌への負担はほとんどありません。

 

ただし、金属アレルギーの方は酸化亜鉛が合わない場合もあります。

 

紫外線散乱剤は白い粉末なので配合量によっては肌がやや白くなります。

 

紫外線防御力は紫外線吸収剤よりも劣ります。

 

敏感肌には酸化チタンがおすすめ

金属アレルギーや敏感肌の方には「酸化チタン」がおすすめです。

 

白浮きしやすく紫外線のカット力は「酸化亜鉛」には及びませんが、

 

「酸化チタン」は空気に触れると「酸化被膜」を作り金属そのものが直接肌に触れることはありません。

 

酸化チタンは酸化反応を触媒するので老化を早めるというデマを見かけたりするのですが、これは大きな誤りです。

 

確かに酸化チタンは触媒反応に利用されますが、化粧品に使われる酸化チタンは名前は同じでも全くの別物です。

 

オーガニック日焼け止め VS シリコン日焼け止め

日焼け止めに求められるのは強力な紫外線エネルギーを浴びたときに肌の上で化学反応を起こさないということです。

 

化学反応により構造が変わったり分解してしまうと肌に負担をかけてしまうからです。

オーガニック日焼け止め

オーガニック日焼け止めの主な成分は植物由来の「油脂」が使われています。

 

「油脂」は皮脂に最も近い成分で保湿のためには大切な油なのですが「油脂」は紫外線に当たると酸化してしまうという弱点があります。

 

ですので安定性が求められる日焼け止めには相応しいとはいえません。

シリコン日焼け止め

シリコーン成分は、化粧品成分の中で最も安定性が高く変質しにくい成分の一つです。

 

ですのでシリコーンは日焼け止めの成分に最も適してるといえます。

 

シリコーン成分は肌に負担があるとか危険という声も聞かれますが、日焼け止めの成分としてこれ以上安全な成分は見当たりません。

 

シリコーンは通常、敏感肌の日焼け止めなどの主成分として使われています。

 

ただし、シリコーンは撥水性があるので配合量が多いと、洗い落としが難しく洗い流すのに肌に負担がかかってしまいます。

 

ですので落としにくいものはできるだけ避けるようにした方がいいでしょう。

 

日焼けの種類

日焼け止め 効果

サンバーン(sunburn)

紫外線を浴びて数時間後から赤くなってくる日焼けのことです。

サンタン(suntan)

赤く日焼けした日焼けが消えたあと数日後に黒くなって現れ、数週間から数ヶ月肌が黒くなる日焼けを表します。

 

紫外線の量

紫外線は1年中降り注いでいます。

 

1年のうちでは春から初秋にかけてが最も強いです。
(4〜9月に1年間のおよそ70〜80%が降り注いでいます)

 

1日のうちでは夏では午前10時〜午後2時までが1日のおよそ60%。

 

冬になると同じ時間帯で1日の照射量の70〜75%を占めます。

 

曇り空でも紫外線は降り注いでいます。

 

紫外線は曇っていても晴れの日の約65%は降り注いでいます。

 

雨の日でも約20%は降り注いでいます。

 

ですので薄日や曇り空、雨の日でも油断大敵です。

 

また、紫外線は空から降り振りそそぐだけでなく空気中で散乱したり、壁や地面などに反射して届いたりと、あらゆる方向からも飛んでくるのです。

日焼け止め 効果

【紫外線の反射率】

  • 新雪:80%
  • 砂浜:25%
  • 日陰:50%
  • 水面(水深50pの場合):40%
  • 芝生:1〜2%
  • コンクリート:5〜6%

 

紫外線の防ぎ方

日焼け止め 効果

外出時には、帽子や日傘、長袖、サングラスなどを身につけましょう。

 

肌が露出する部分には日焼け止めを塗って紫外線を防ぎます。

 

紫外線のうそ・ほんと

間違い

正しい

日焼けは健康的である 日焼けは紫外線による被害を防ぐための防御反応
日焼けは紫外線を防いでくれる その効果は小さくSPF4程度です。
雲った日には日焼けはしない 曇り空でも紫外線の80%以上が通過します。
冬の紫外線は危険ではない

冬紫外線は弱いですが、雪による反射では2倍近く浴びることになります。
高い山ほど紫外線の影響は強くなります。

水の中では日焼けしない

水は紫外線をわずかしか防いでくれません。
水深50pで地表の40%の紫外線を浴びることになります。

日焼け止めを塗っていれば長い時間日光を浴びても大丈夫 日焼け止めは紫外線防止効果を高めるもので、紫外線を浴びることが避けられないときに使用します。
日光浴の途中で定期的に休憩を取ることで日焼けは防げる 紫外線の浴びる量は1日を通しての蓄積になります。
太陽の光に暑さを感じないときは日焼けしない 暑さを感じるのは、赤外線によるもので紫外線を浴びても暑さは感じません。

 

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