界面活性剤不使用、無添加、フリー!そんな表示のカラクリを暴露!
界面活性剤不使用、無添加、フリーと表示している化粧品はまず100%ニセモノと思って間違いありません。ただし合成界面活性剤不使用、石油系界面活性剤不使用ならありえます。そんな化粧品表示のカラクリを暴きます!

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界面活性剤不使用、無添加、フリーのカラクリ!

界面活性剤不使用の嘘

化粧品、シャンプーなどで界面活性剤不使用、無添加、フリーという「キャッチコピー」をよく見かけたり耳にしたりしますが、

 

そんな表示をしている商品はまず100%ニセモノと思って間違いありません。

 

界面活性剤不使用、無添加、フリーとうたっている洗顔料やクレンジング、クリームなどは絶対に嘘です。

 

100%完全に界面活性剤不使用、無添加、フリーの化粧品はハッキリ言いますが皆無といっていいでしょう。

 

ただし、合成界面活性剤不使用、石油系界面活性剤不使用ならありえます。

 

それぞれに該当しない界面活性剤を使用すればいいだけだからです。

 

ほとんどの化粧品には合成界面活性剤が使われています。

界面活性剤の種類

原料分類

科学的分類

種類

毒性

天然系界面活性剤 天然界面活性剤 天然系
合成界面活性剤 石鹸系

陰イオン系
陽イオン系
両性イオン系
非イオン系

脂肪酸エステル系
アミノ酸系
石油系界面活性剤 高級アルコール系
石油系
原料別

界面活性剤は原料別分類では2つに分類されます。
天然界面活性剤と石油系界面活性剤です。

 

科学的分類

科学的分類では天然界面活性剤と合成界面活性剤にわかれます。
合成界面活性剤は天然系原料のものもあれば、石油系原料のものもあります。

 

ほとんどの化粧品やシャンプーに使われているのは合成界面活性剤です。

 

天然界面活性剤で実用化できているのは、卵や大豆由来の「レシチン」ぐらいで、

 

ジャガイモの芽に含まれる「ソラニン」も天然界面活性成分ですが、神経毒を持っているので使われていません。

 

天然界面活性剤は多数存在しますが、ほぼ毒性や不純物が混じっています。

 

それゆえに、化粧品では合成界面活性剤が使われているのです。

 

合成界面活性剤は毒性によって4つのタイプに分かれます。
  • 陰イオン系
  • 陽イオン系
  • 両性イオン系
  • 非イオン系

無添加で有名な化粧品に含まれる界面活性剤

無添加で、石油系界面活性剤が含まれていないということで、ファンケルクレンジングオイルが評判ですが、

 

ファンケルクレンジングオイルにも界面活性剤は含まれているんです。

  • ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10
  • オクタイソノナン酸ポリグリセリル-20
  • ヘキサカプリル酸ポリグリセリル-20
  • ステアリン酸イヌリン

これらの成分は、確かに石油系界面活性剤ではありませんが非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)です。

 

この事例でもわかるように、界面活性剤が使われていない化粧品やシャンプーはまず存在しないのです。

 

乳化・洗浄効果があるということは、必ず界面活性剤が作用しているので不使用という事はあり得ないのです。

 

このように界面活性剤はほとんどの化粧品に配合されています。

 

界面活性剤の成分、肌への悪影響

 

界面活性剤不使用の嘘

界面活性剤とは、物質の界面に働きかけて、本来は馴染むことがない成分をなじませる物質です。
う〜ん、難しいですね。

 

界面とは、たとえば水と油は、なじみませんよね。その混じらない境目のことを界面といいます。
この本来なじまない成分が界面活性剤の働きで馴染むことができるのです。

 

使われている化粧品の数は多く、クレンジング、日焼け止め、化粧品(乳液、化粧水、美容液、ファンデ等々)シャンプー、リンスなどに含まれていて、実はなくてはならないものなんです。

 

界面活性剤は化粧品やシャンプーだけでなく食器を洗ったり、洗濯をしたりする洗剤にも使われています。

 

食器洗いや、洗濯洗剤などはテレビのコマーシャルの常連ですよね。

 

ひどい油汚れでも洗剤を使うことでヌルヌルがキュッキュッと音がするくらい油汚れが取れたり、スパゲティなどを服にこぼしても洗剤を使うことで真っ白になったりします。

 

油は、ご存知のように水をはじくので、水で流したり洗ったりしても汚れを落とす事はできません。

 

しかし、この合成界面活性剤が含まれることで汚れがキレイに落ちてしまうのです。

 

主婦の方は、毎日、食器洗いや洗濯をおこなっているので手がシワシワになり潤いも少なくなっています。
ひどい場合には手に湿疹ができる人もいます。

 

ほとんどの主婦が手が荒れてしまっているのですが、この手荒れの原因が「合成界面活性剤」なのです。

 

「界面活性剤」は汚れを落とすには、とても強力な効果があるのですが、これを毎日顔に塗ったり、洗ったりしていてはどうなるでしょう?

 

おわかりですよね。手荒れと同じ様に肌も荒れてくるのです。

 

「界面活性剤」は肌の皮脂はもちろん、大事な保湿成分(セラミドなど)までも奪い取ってしまいます。

 

化粧品の罠

しかし、不思議ですよね、そんな悪い効果しかないのに使用したあとは、肌がしっとり潤っています。

 

実はこれが化粧品の罠なのです。

 

合成界面活性剤により肌は大事なバリア機能を持つ「角質層」が傷ついています。

 

すると角質層の「細胞」と「細胞」の間に隙間でき、外部からの刺激に弱くなり肌の内部からの水分がどんどん蒸発していきます。

 

しかし、ほとんどの化粧品は、その隙間に人工の保湿成分が無理やり入れることで肌を騙しているのです。

 

それが継続されることで、いつの間にか敏感肌になったりして、さらに余分な保湿成分で偽装工作をするような悪いループにはまりこんでしまうのです。

 

また、一部の界面活性剤は、「静電気」を生じさせます。

 

静電気を感じるとピリッと痛むように、認識されない微弱な静電気が肌の上で起きているのです。

 

刺激は弱くても積み重なれば肌の炎症やかゆみを招くことがあります。

 

界面活性剤は悪いもの?

ここまで読まれたあなたは界面活性剤は悪いものだと認識されたと思うのですが、

 

洗濯洗剤や食器洗剤と違い化粧品に使われている界面活性剤は刺激の無い非イオン系が主に使われているので安心してください。

 

皮膚に刺激を与えるのはマイナスの静電気を与える「陰イオン系」とプラスの静電気を与える「陽イオン系」だけです。

 

陰イオン系はシャンプーなどに使われ、その時に発生する静電気を中和させるためにトリートメントには陽イオン系が使われています。

 

化粧品の3要素

液体状の化粧品のすべては基本的に「水分」「油分」「界面活性剤」で構成されています。

 

化粧水は9割以上が水分ですが、界面活性剤を増やせばシャンプーになります。

 

この構成に油分を増やせば洗顔料が作れてしまいます。

 

クリームは水分と油分を多めに混ぜて界面活性剤で乳化させたものです。

 

界面活性剤の分類別、刺激・毒性、成分名

陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)

弱い刺激性を持っています。

  • 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)
  • 純石けん分(脂肪酸カリウム)
  • アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム
  • 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
  • アルキル硫酸エステルナトリウム
  • アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
  • アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム
  • アルキルスルホン酸ナトリウム

陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)

強い皮膚刺激や毒性を持っています。

  • アルキルトリメチルアンモニウム塩
  • ジアルキルジメチルアンモニウム塩

両性イオン界面活性剤

刺激や毒性はほとんどありません。

  • アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム
  • アルキルベタイン
  • アルキルアミンオキシド

非イオン系界面活性剤(ノニオン海面活性剤)

刺激や毒性はほどんどありません。

  • しょ糖脂肪酸エステル
  • ソルビタン脂肪酸エステル
  • ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
  • 脂肪酸アルカノールアミド
  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル
  • ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
  • ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10
  • オクタイソノナン酸ポリグリセリル-20
  • ヘキサカプリル酸ポリグリセリル-20
  • ステアリン酸イヌリン

合成界面活性剤の種類は数千種類あると言われています。

 

ここで紹介している界面活性剤の成分名はほんの一部です。

 

化粧品のほとんどに含まれる合成界面活性剤

 

天然界面活性剤で実際に化粧品に使われているのは卵黄に含まれる「レシチン」ぐらいです。

 

合成界面活性剤は合成物質だからなんでもかんでも悪いという事ではありません。

 

人工に手を加え合成することから優れた性質を持った成分を低コストで量産できるのです。

 

それにスキンケア化粧品に配合される界面活性剤は極微量しか配合されていません。

 

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